予防とメインテナンス

虫歯や歯周病の原因となる悪玉菌は、一度除去しても3ヶ月ほどで元の量に戻ってしまいます。当院では3-4ヶ月ごとの定期検診を推奨しており、長く健康なお口の中を維持していけるようサポートいたします。

機械的コントロール 予防では、歯科医師ではなく予防ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士がリードします。ホームケアだけでは落としきれない歯石や、活動期にある歯周炎細菌の除去治療などを行います。

化学的コントロール 局所的または全身的に抗菌剤を用いて活動期にある歯周炎細菌を静菌・殺菌します。

生物学的コントロール(菌質改善) お口の中の細菌の状態を健全に保つために、投薬などを行いバクテリアセラピーを行います。こちらは口腔内科の分野で歯科医師が診断します。

これら、上記3つのコントロール方法で、患者様のお口の状態に合わせて予防メインテナンス・予防治療を行っていきます。

その他の治療

パウダーメインテナンス

パウダーメインテナンス

パウダーメインテナンス(アミノ酸微粒子を歯面に吹き付けて清掃)を行う機械で、歯や歯ぐきを傷つけず効率的にバイオフィルム(歯ブラシでは取れない細菌のかたまり)を除去します。

予防:唾液検査:Shill-Ha

予防:唾液検査:Shill-Ha

虫歯リスク、歯周病リスクなど口腔環境を評価し、最善の治療やケアをご提案します。

歯周病

なぜ歯周病の治療が大切なのか?

日本人の歯の喪失原因の40%が歯周病と言われています。消化器官の入り口である口腔内の健康を維持するための責任が我々歯科医療従事者です。日本人の歯を失う原因の多くを占める歯周病を治療することで、5年後・10年後、いつになってもご自身の歯で食事ができ、全身の健康維持ができるかどうかに大きく影響します。したがって、この歯周病を治癒させ、克服することが皆さまにとってもとても重要です。
なぜ歯周病の治療が大切なのか? 歯周病は健康な状態から重度歯周病といって大きく骨が吸収してしまう状態になるまで、症状が出にくいため医療機関を受診したときには予想以上に歯周組織を失っている場合もあります。
骨を大きく溶かしたり、歯肉を出血し易い状態にしている原因が歯周病細菌です。この歯周病細菌が歯と歯茎の間の溝に集まることで歯周病が発症、増悪します。歯石はこの歯周病細菌が増加しやすい環境を作るため、確実に除去していくことが大切です。
歯周病治療の経験豊富な歯科医師が診断を行います。 当院院長は長年、歯周病治療についての勉強会などに参加し勉強し続けていますので、専門知識をいかした診断・治療が可能です。
他院で抜歯と診断された場合も、当院では残せる可能性があります。ぜひ一度相談にいらしてください。

歯周病は歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)に潜むプラーク(歯垢)や歯石の中に含まれる歯周病の原因菌が作用して進行していきます。
しかし、この歯周ポケットの奥深くに潜む細菌や歯石を除去することは簡単ではありません。
通常の、歯石除去や3ヶ月に一度の歯石の除去では取り残しが見受けられることもあります。
当院では歯周病の知識・技術を持った歯科医師による治療に加えて、歯科用顕微鏡(ルーペ)を用いた精密治療を行なっています。
この歯科用顕微鏡を用いることで歯周ポケットの奥深くに存在する細菌や歯石を確実に除去できます。

一度、ルーペを用いた歯周病治療を受けてみてはいかがでしょうか。

歯周病の治療は専門的な知識と技術がなければ治療が難しい病気であるため、歯周病の知識・技術をもった歯科医師が在籍する歯科医院での治療をおすすめします。

ルーペを用いてこんな治療を行います

  • 歯茎の下の(見えない部分)歯石を目視できます
  • 歯茎の下に隠れた歯石を取り除きます

重度の歯周病治療に関して

歯を失う原因第1位の病気、歯周病 歯周病をそのまま放置してしまうと、歯を支える歯ぐきや顎の骨が破壊されていき、結果歯を失ってしまうことになります。当院では歯周精密検査をもとに歯科医師が診断し、患者様と話し合いながら治療方針を決定していきます。歯周病は進行させないことも重要で、生活習慣の改善指導を含めて歯周病の予防・治療をします。
歯周病の進行度 いかなる病気も重症度(病気の進行度)があるように歯周病においても軽度から重度までさまざまな状態があります。重度の歯周病の診断をされた場合は抜歯になることも少なくありません。
悪化してしまった歯周病の場合、当院では歯科用CTを用いた、より高度な診断技術で、できるかぎり歯を残す治療を行いますので、諦める前にご相談ください。 軽度歯周病 歯ぐきに炎症が起こり「歯周ポケット」が深くなります。
痛みはまだ出てこないため自覚症状はありませんが、ブラッシングした際に出血する恐れがあります。 中度歯周病 さらに炎症が進み、歯周病菌が顎の骨にまで達していきます。
歯周ポケットが初期段階の時より深くなり、歯のグラつきを感じ始めます。 重度歯周病 重度歯周病となると、顎の骨が半分以上溶けてしまっている状態になります。
歯周ポケットがかなり深くなり、歯のグラつきもひどくなります。
最悪の場合、歯が抜け落ちる可能性があります。

「歯周病」の症例

症例1

45歳 女性(治療期間3ヶ月)
主訴 歯肉から出血し、口臭が気になる。
所見 歯周病、担当歯科衛生による検査後、主治医と共に治療計画を立案し、それを元に担当衛生士が基本治療を行う。
主な治療内容 1.口腔衛生指導 2.歯周基本治療 など

症例2

43歳男性(治療期間6ヶ月)
主訴 口臭が気になる。
所見 う蝕症、歯周病、治療計画立案後、ベネフォットとリスクを検討し治療内容を決定
主な治療内容 1.歯周基本治療 2.補綴治療 など